【取材】獣医師は年収1,000万円越え？結婚したい女性や出会い事情をヒアリング

獣医師の仕事＝動物のお医者さんをイメージしていたのですが、獣医師の仕事内容を詳しく教えてもらえますか？

獣医師とひとことで言っても、仕事内容が大きく変わるんですね！
公務員の仕事まであったとは驚きです。

獣医師の仕事の内容によって、給料はもちろん、忙しい度合いも大きく異なります。

獣医師の世界は奥が深そうです！
後ほど、慎さんが過去に勤めていた製薬会社の給料面のお話しも詳しく聞いていきたいと思います。

出会いは職場によって様々です。
例えば、製薬会社や公務員などであれば社内イベント（慰安旅行など）、同期会、関連部署、取引相手など多くの出会いがあります。

とくに、製薬会社勤務の獣医師は、合コンのお誘いなど高頻度でいただきますね。
周りを見ていても、容姿の良し悪し関係なく、最低でも1年に3回程お誘いを受けていた印象です。

動物臨床の獣医師はマッチングアプリか、そうでなければ親類縁者知人からの紹介で出会うことが多いようです。
意外にも、獣医同士、獣医と動物看護士といった組み合わせでの出会いは少ないように思えます。

また、獣医師はエネルギッシュな人、少し世間の感覚とズレのある人が多いです。
そんな子どもっぽさを受け止められる包容力がある女性だと関係が上手くいっている印象ですね。

あとは、良い人間関係維持のために適度に「ココは直して！」と主張できる力を併せ持つ方が多いですね。
夫を優しく見守りながらも、いざと言う時は物事をはっきり言えるタイプの女性が獣医師には合うと思います。

安易に動物好きをアピールしないほうが良いと思います。
獣医師は、動物の命を奪うなど、一般の動物好きからすれば「え？」と思うようなこともしなければなりません。
そういったことへの理解を含まない「動物好き」はうまくいかないでしょう。

専業主婦を希望したとしても、問題なくやっていける収入と言えるでしょう。
ただし、結婚当初従事していた業種に年を経ても居続けられるとは限りません。
獣医師の職域は多岐にわたるため、未経験業種にチャレンジした場合、極端に年収が落ちる可能性もあるのです。

それでも経験を重ねれば次第に収入は回復していきますが、それまでの間の収入をどうやってカバーするか、備えが必要です。
資格を活かしたチャレンジが一生できるように、夫婦で協力していくというマインドでい続けていただければ、男性としてはありがたいです。

臨床の世界では成果主義と思われます。
実力があればどんどん高みに登れる世界でしょう。
企業や公務員であれば、まだまだ年功序列が残っています。

企業・公務員は、
・有給休暇
・産休・育休
・家賃補助（住宅手当）
・退職金
など、充実しています。

特に外資系製薬会社では、
・レジャー施設の割引
・借り上げ社宅（家賃の7割補助など）
・単身赴任者への2往復分の交通費支給
などがあります。

退職金はiDeCoのような積み立て投資の原資を毎月給付するといった制度を取り入れている会社もあり、かなり充実しています。

残業が法定の45時間に及ぶことなどは日常的な事ですが、獣医職に限った話ではありません。
休日はきちんと休むと決めれば、休日出勤することはないでしょう。

畜産・小動物の臨床獣医は、休みが必ずしもカレンダー通りではありません。
そのため、、家族と休みが合わないという悩みもあります。
また、会社員の場合は有給休暇も取れますが、とくに、1～2名で診療している小規模の病院は、有給休暇の取得も困難です。

国家公務員、製薬会社勤務の会社員は、転勤の可能性はあります。
普段動物を診ている臨床獣医の場合、日本の獣医師免許は、海外では使えません。
海外での資格保有者でない限り、研修で海外に行くことはあっても転勤はないでしょう。

会社員・公務員になった場合、獣医師としての診療スキルを磨きにくいので、組織を離れると何もできなくなるというキャリア上の不安に苛まれます。

やはり、常に動物を診ている臨床現場では、様々なリスクがあります。
例えば、動物から噛まれたり、引っかかれたり、大動物に踏まれたりといった事故で軽視できないレベルの大怪我を負うことがあります。

他にも、医療事故・医療ミスの類から訴訟を受けることもあります。
獣医師として守らなければならない法律もあり、故意または過失によって違反により一定期間の営業停止や獣医師免許取り消しなどの処分を受ける場合もあります。

獣医師＝小動物病院の獣医というイメージがあると思いますが、獣医師の職域は極めて多岐にわたります。
現場で動物の診療をしない、製薬会社勤務などの獣医師がいることに驚く方も多いのではないでしょうか。

そうですね。ペットを飼ったら、何かあった時に治療をしてもらえると期待されがちなのも、獣医師あるあるの一つです。
でも、実際は小動物臨床に従事しない獣医師もたくさんいるので、獣医師なのに治療が全くできない人もいます。

簡単なのは、獣医師免許についてカマをかけてみることです。
会った際に「獣医師免許のカードってどういうのか、見たいな」と聞いて、「『今』は持っていない」と答えたらニセモノの獣医師な可能性があります。
獣医師免許は賞状のような形なので、携帯できません。

獣医師の最大の魅力は、希少な国家資格を保持していることです。
色々壁にぶつかることはあるけれど、前向きなマインドと探求心さえあれば仕事に困らず、安定した収入が見込めます。

それなりに高い競争を勝ち抜いてきた高い知力と、自然科学への深い好奇心があるのも強みです。
育児に関しては子どもと一緒に楽しみながら明るい未来へ導ける資質があると思います。